ぬくもり
他の施設のことはよくわかりませんが、

私の勤務する施設では、家庭のぬくもりの薄い方が多く利用されています。

就労支援の事業の5名のうち、3名の方はもう中年期ですが、

幼児期に親に見捨てられ、児童養護施設などで育った方たちです。

育児放棄、家庭の事情と、それぞれです。


女性のWさんは、軽い知的障害と精神障害があります。

見た目ではまったく普通のおばさん(すみません・・)です。

でも、幼児期から施設を渡り歩き、どこかの施設では職員に虐待を受けて

それが男性に対する恐怖と怒りになり、翻って男性に対して反抗的になるというようなところがあるということです。

母親のぬくもりを知らずに育ったWさんは、そのせいか人との触れ合いを好みます。

知らない人に対しては対人恐怖症もあるため、施設に見学の人が来ると、少しナーバスになります。

そんなときは、私にぴったりとくっつき、離れません。私も手をにぎり「だいじょうぶだよ」と、声かけします。


実は、Wさん、何年か前にある職場にてかなり年上の男性と知り合い、今、結婚はしていませんが暮らしています。

その男性(年配の老人)は、自分も施設育ちで、Wさんをほっておけずに、施設から出してやりたいと、

引き受けたのだそうです。

形は内縁関係ですが、男女の関係はないそうです。どちらかというと、養女にしたような雰囲気。

その方が見えて話しを聞きました。

やはりWさんは施設にいたときには荒れていて、喧嘩っ早くて手が早く手に負えなかったとのこと。

男性に馬鹿にされると、カーッとするのだそうです。

またとても甘えんぼでさびしがりやで、夜寝るときに、ねんこんこんをしてやらんとダメだと

話してくれました。


そうだったんですね。あなたが受け入れてくれているから、今はとても落ち着いて明るく暮らしていられるんですよね。

そんな話しをしました。

Wさんは、そういう体験を経ているせいか、私が仕事で大変そうだと、気を使って手伝ってくれるような

そんな方です。

そんなわかったような大人の面があるかと思うと、急に私の後ろから「先生」と言って抱きついてきたりもします。


それも、彼女が知らずに育った親のぬくもりというものを、今、取り戻しているのかもしれません。


私よりもだいぶ年上のWさんですが、

私は自分の娘を相手するように接しています。



大きな家族として、こんな風に施設の毎日は進んでいます。

次回はいつも元気なNさんのことについて書きたいと思います。
【 2009/01/09 08:24 】

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おくればせながらですが
あけましておめでとうございます。^^

昨日より仕事初めとなり、休みボケの頭をフル回転させつつ、がんばっています。

施設では、新年会まではいきませんが、みなでお雑煮などを作って一緒に食べ、

新年の抱負などを発表していきました。


それにしても・・・

話しを聞けば聞くほど、就労支援B事業のメンバーさんたちは、本当にいろいろな人生を生きてこられた方ばかりです。

知的、身体、精神の障害を持つ方たちです。

そのためもあり、小さいころより、周囲からの不当な差別にいじめ、家庭の縁が薄いメンバーさんが多いです。

そして、施設に預けられて、その施設での虐待経験も持つ方もいらっしゃいます。

みな、傷ついてきた方ばかり。

今まで、どの施設でも難しいと言われていたメンバーさんがいます。

反抗したり、ものを壊したり、騒いだりといろんな問題を起こしてきた男性の方なのですが、

今、まったくそんな様子がなく、本当に心のやさしいメンバーさん。

この方が、なんで以前の施設で荒れていたんだろうと、疑問になるほどです。

もちろん、アスペルガー症候群という障害を持っていて、コミュニケーションは難しいのですが・・。

この方は、上から物を言われるような扱いをされると非常にキレるらしいのですが、

施設長が「Mちゃん、ちゃんと歯磨きしなきゃだめだよー、」だとか、こうしろああしろと、

施設長が叱っても、はーい、と、何ともありません。

むしろ、自分のことを気にかけてくれていることがうれしい様子です。


以前の施設では、どんな扱いをされていたのかと、逆に施設側の対応の方が疑問になります。


私たちは、障害の方も、職員もなく、みなひとつの大きな家族の一員として、

協力しあって仕事をする仲間です。

長所も短所もある、そしてお互いに出来ないところを補いあい、それぞれを尊敬しあいながら毎日仕事を行っています。


してくれて当たり前・・なんてことはありません。してくれたらありがとう。

そして、いけないことがあったら、ふつうに叱ります。

当たり前に普通に接することが、わが施設のモットー。


今年も、そんな風に、みなで進んでいきたいと思っています。


それから、みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。^^

【 2009/01/06 20:42 】

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仕事納めとクリスマス会
今日で、年内の仕事は終了です。

利用者さん1名でスタートした施設も

今は、7名に増えました。

またさらに2名、年明けに入所いたします。

私の日常の業務は、それこそ八面六臂で飛び回っているような状態。

掃除から事務仕事、支援員として、なんでもこなしています。

観るに見かねて、メンバーさんたちが手助けしてくださるのが、とてもありがたいです。

みな、先生先生と言って、私の出来ないところを一緒に手伝ってくれます。


昨日は、施設のクリスマス会。たくさんの料理をみなで手作りし、

とてもあたたかいパーティーになりました。


片付けも、みんなで。

後でするから、そのままにしておいてねー・・

と、言って書類を書いていたら、紅一点のWさんが

ねぇねぇ先生、来てみてーーー^^

と、呼ぶので言ってみると、台どころがピカピカ・・・・

家でもきれい好きで掃除が大好きなWさんは、

私をビックリさせようと、黙って掃除をしてくれていました。


じーーん。ありがとね。助かったよー。

Wさんに抱きついて、感謝感謝


喜んで欲しかったんだよ、とWさん。


こんなちょっとした心の交流が、とってもあたたかいクリスマスでした。

その時の様子です
【 2008/12/26 08:19 】

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いやいや参った
今週月曜日から利用してらっしゃる相撲級車いすのSさん・・・

パソコンが得意・・・いえ、パソコンしかできないということで、木工やすりがけをしても指にまめ。

パック詰めのホッチキスもまともに止められない・・・。

聞けば、パソコン以外何もしたことがないそうです。

みなで食事を取った後も、片付けもせずにとっとと席を離れたため、

「ここでは、洗わなくてもいいから、流しに持っていくとかできることはしてくださいね」

と、やんわりうながす。


パソコンしかできないから、パソコンの仕事にやっきになり、

私が頼んだ仕事も、家に持ち帰ってまでやりたい。

昨日などは、病院で休みの予定が、お昼近くに来所してきました。あわてたー。

本人は、家にいるよりも、ここに来たいということです。それはありがたいんですけどね。

実は、その前に彼が事務所に持ち込んだパソコンで、ちょっと問題になり、

と、いうのも、そのパソコンにはりついているため、事務所内での会話も聞いてしまうし、

私たちの作業のじゃま・・・

なので、朝一番に私が木工作業の場所にそのパソコンを移していたんです。

いちおう、利用者さんなので、他の利用者さんとのコミュニケーションの方を図ってもらいたいわけです。

本人は、足が悪いだけで、車も運転できるくらいなので、しかもパソコンは得意、

だから、職員と関わりたくてたまりません。

ですが、あくまで利用者さん。


施設長と相談し、もう少し、パソコン以外の仕事に慣れてもらおうと話しました。

さー。今日はどうするか。

うっかり封筒宛名を手伝ってください、なんて言ったもんだから、本人その気になっています。

明日早く来てもいいですか?

なんてたずねていました。もちろん、だめとことわりましたけどね。

だって彼がパソコンを始めると、私ばかり呼ぶので、私の仕事になりません。

と、いうわけで、今日はさてさて。どうしたものか。

考え中です。
【 2008/12/18 08:17 】

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ドタバタハプニング連続
いやー。今日はまたまたドタバタの一日となりました。

まず、朝は途中で2名のメンバーさんを拾って出勤。

いつもよりも出勤が遅いので、その分することが後に後に回っていきます。

掃除もメンバーさん全員に声をかけ、あたふたと。

さて、することが山ほどあって、飛び回っているさなか・・・・

職員のHさんが「あれ、あの人は今日からかい?」

と、聞いてきました。

玄関に横づけされた車から出てきたのは、先週面接にいらしたSさん。

車イスの男性です。この男性、非常に大がら。と、いうよりお相撲とり並み・・・

わが施設の関取、Yさんをしのぐと思われる勢いです。

それをみた職員Hさん、メジャーを取り出し、あちこちのドアを測りだしました。

機転が利くHさんは、彼が通れないところがないか、心配だったようです。

とりあえず、ドアはオッケー、ひとつだけ更衣室のドアが危うい様子です。

さて、驚いたのは私もです。だって聞いてないんですから。ご存じのとおり、本日はサビ管やっちゃんが研修でいないし、そんな話し、誰からも聞いてないんです。

いちおうSさんに確認すると、「社長(理事長)が、月曜からと言っていたのできました」とのこと。


・・・・わかりました。

不測の事態に対応できなくては、この施設では務まりません。一人でも利用者は多い方がいいわけですし。

あわてて、靴箱、ロッカー、タイムカード、カップなどを用意。

また、ケア日誌もSさんの項目を増やしたり。



それから本人に名前やらの聞き取りを。

聞けば・・・パソコンが得意とのこと。これはいい。おりしも、この施設は商品のパッケージなども手作りしていますし、先々ネット販売も手掛けたい。

ま、とにかく、通っていただいて、徐々に仕事になれてくださいね。

さて、午前中。とりあえず木工のやすりがけをしていただきました。

すると、おひる頃、事務所にSさんが。

「手がこんなになってしまいました」

右手親指に水膨れです。

「今まで、こんなことしたことないんですよ。パソコンならいいんですけど」

とのこと。ま、オタクなわけですね。以前は精密機の修理も手掛けていたらしいし、

パソコンも組立たりできるようです。

ま、わが施設のパソコン業務担当に決定です。

適材適所。

それができるのがわが施設。それこそ、いろんな仕事がありますから。

利用者さんの得意不得意を見ながら、徐々に勤務になれていただけるのが売りですね。

さて、Sさんで驚き、しかも今日はジャム作りの日。

ジャムを作るためにおしゃべりのNさんと、女性のWさんと、一緒に作業をはじめました。

しかし、私もこの通り、バタバタしながらですので、目を離してしまっていました。

しばらくして、Wさんが見当たりません。木工の方に行っていました。

どうしたの?と、聞くと、「あの人(Nさん)に、あっちに行っててと、言われていやだ。明日から来ない」

とのこと。

ふぅーーー。N氏、悪い人じゃなくて悪気もないけど、おしゃべりだからうっかり言っちゃうんだよねぇ。

すぐに、フォロー。

N氏には、「女性は気にしやすいからね」と、話し、

Wさんには、「悪気があって言ってるんじゃないんだよ」と、なだめる。



仕事の方も、頼んでいたホームページができて、校正しなきゃだし、電話はかかってくるし、

しかも、ジャムを作りながらだし・・・。




最後のとどめ・・・・私が休んだ金曜日の日誌やらケア記録がまったくの白紙!!

どうなってんの?



いやいや、今日はくたびれました。とはいえ、体力だけです。

気持ちは非常に楽に働いております。それが一番です。

【 2008/12/15 19:39 】

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